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羽田JAL機炎上 管制「停止位置で待機」指示も…海保機長「1番目」と勘違い?【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年1月5日)

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炎上
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 羽田空港で発生した日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機の衝突炎上事故について、専門家は交信記録のやり取りから、海保の機長が滑走路に進入できる1番目を、滑走路で離陸を待つ1番目と勘違いした可能性を指摘しました。

■海保機長勘違い?管制指示「停止位置で待機」

 暗闇に浮かぶ翼とジェットエンジン。羽田空港の滑走路に残されている日本航空の事故機は、5日午前8時半から撤去作業が始まる予定です。
 
 2日午後6時ごろ、羽田空港の滑走路で起きた異変。日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機は、なぜ衝突したのでしょうか。3日に公開された管制官との通信記録を改めて確認します。
 
管制官
「JAL516、滑走路34R(C滑走路)着陸支障なし」
JAL516
「滑走路34R、着陸支障なし。JAL516」
 
 日航機は管制官の指示を復唱しながら、着陸態勢に入りました。その10秒後、今度は海保機とのやり取りが行われます。
 
海上保安庁機
「タワーJA722A、C誘導路上です」
管制官
「JA722A、東京タワー(管制)こんばんは。1番目、C5上の滑走路停止位置まで地上走行してください」
海上保安庁機
「滑走路停止位置C5に向かいます。1番目、ありがとう」

 管制官は滑走路には入らず、停止位置で待つように指示。海保機もそのように復唱していますが、実際には滑走路に進入していました。

■「燃えにくい素材」エアバス社の最新鋭機 

 航空評論家の杉江弘氏は「管制官とのやり取りにおかしな点はない」としたうえで、海保機側が「1番目」という言葉を勘違いした可能性を指摘します。
 
元JAL機長・航空評論家 杉江弘氏
「地上走行の許可を出した時に『あなたは1番目です』と最後に付け加えている。この1番目は、管制側から『(まわりに)他の飛行機があまりいないので、C5に行くなら一番真っ先に行ける』という単なるアドバイスや、サービス的な言葉。考えられる一つの推測としては、『1番目と言われたので、とりあえず滑走路まで行ける』と勘違いした、思い込んだ可能性はある」
 
 杉江氏は「滑走路に進入できる1番目という指示を、滑走路で離陸を待つ1番目と勘違いしたのではないか」というのです。

 奇跡的に全員脱出することができた日航機の乗客乗員379名。その理由の一つとして、杉江氏は「飛行機がエアバス社の最新鋭機で、強度が高く、燃えにくい素材が使われていたためだ」といいます。
 
杉江氏
「最終的に外から火がまわって、外からの火が客室まで最終的に行くんですが、その時間が非常に長かったと。時間的な余裕ができて、結果的に脱出ができたと思う」

■「落ち着いて!」客室乗務員の冷静な対応
 
 そしてもう一つ、乗客を救ったのが、炎と煙が迫るなか、パニックを起こさせずに乗客を誘導した客室乗務員の動きです。
 
 元日本航空の客室乗務員で、客室乗務員の指導教官も務めていた花澤真里子さんによると、「日本航空では1か月から1か月半行われる新人研修のうち、10日間ほどは救難訓練に充てられる」といいます。
 
花澤さん
「まずはパニックコントロールです。飛行機が緊急停止しました。パニックコントロールしてから、ドアを開けて、お客様を逃がすという流れです。もう本当にみっちりです、その救難訓練の時間は」
 
 また、どんなにベテランの客室乗務員でも年に一回、救難訓練の試験があり、合格点に満たない場合は翌日から乗務禁止になるといいます。
 
花澤さん
「乗務員は慌てないです。慌てないために訓練しています。『大丈夫!落ち着いて!』。すごく大きな声で発声するのを訓練部でも習ってきている」
 
 実際の映像にも、客室乗務員が「荷物は持たないで!大丈夫!落ち着いて!」と声を掛けているのが確認できます。訓練で身に着けたスキルが、緊迫した実際の場面でも生かされました。

 事故の影響は5日も続いています。羽田空港を発着する国内線のうち、日本航空が102便、全日空は98便と合わせて200便が欠航を決めています。影響は3万3500人以上に上る見込みです。

(「グッド!モーニング」2024年1月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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